私にとっての兄と兄にとっての私

私には10歳年上の兄がいます。
兄は18歳ごろから一人暮らしをしているので一緒に生活をしていたのは8歳までです。
しかしそれまでの記憶もあまりなく、正直兄が家にいた記憶などほとんどありません。
なので兄が私の兄だと感じることもあまりありません。
兄が家に帰ってきても感覚的には「親戚のおにいさんが遊びに来た」くらいの感覚です。
しかしそこにワクワクやどきどきはないので、その辺の感覚は兄への感情なのかな?と思います。

兄は去年の秋に結婚しました。
お嫁さんを連れて実家に帰ってくるのも頻繁になりました。
家が近いので少なくとも月1回は帰ってきている気がします。
兄のお嫁さんは本当に素敵な人で、素敵な姉ができて本当にうれしいです。
彼女も3姉妹の末っ子なのでずっと欲しかった妹ができてうれしいと、私にすごくよくしてくれます。
なので兄の家に遊びに行くことや、兄夫婦の旅行のお土産など、二人に関することはすべて「お嫁ちゃん(仮名)の家」とか「お嫁ちゃんのお土産」と言ってしまいます。
すっかり兄の存在を飛び越えて兄のお嫁さんに懐いてしまいました。

昨日兄が一人だけ実家に帰ってきたとき「なんだお嫁ちゃんいないのか」と言い私は部屋に行ってしまいました。
兄はそれがショックだったようで、兄の帰宅後母が私にそれを伝えてきました。
なので私は母に「正直兄を兄と思えない」と打ち明けました。
すると母が昔の話をしてくれました。

私が保育園に行っていた時です。
私の両親は共働きで、特に母の帰りが少し遅いのでいつも保育園の閉園ぎりぎりまでお迎えを待っていました。
ある時閉園しても母は私を迎えに行けず、保育園に電話して近所のスーパーにあるベンチで待たせるよう頼んだそうです。
言われた通り私は夜のスーパーの前のベンチに一人座って待っていました。
すると偶然そこに車に乗った兄が通りかかりました。
アルバイト先の先輩にボウリングに誘われて先輩の車に乗せてもらっていたそうです。
一人で待つ私を見かけた兄は、母に電話をしてそれが私であることを確認。
そして先輩の誘いを断り車から降りて私を迎えに来てくれました。
そして私を連れて歩いて家まで帰ってくれたそうです。

私はその話を初めて聞いて驚きました。
お兄ちゃんらしい姿を見たことがなかったので最初は信じがたかったのですが、だんだん申し訳ない気持ちになってきました。
次に会ったらなんとなく会話してみようかと思います。

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