初めて知った「地道な努力」はいつかきっと実を結ぶはず

幼い頃から動物が好きで「自分は将来動物関係の仕事に就くんだ」と信じて疑わず、何の努力もしないで口先だけで言っていました。親にも言っていたので高校卒業後は専門学校に行かせてもらえると思い込んでしまい、いざそのときになって専門学校はおろか大学にも短大にも行かせてもらえず「兄弟たちは行かせたのに何故自分だけ行かせてくれないんだ」と怒りがこみ上げました。あとで聞いた話が「兄弟3人には同じようにお金を使ってきた」と言われ、他の2人は公立高校に短大や専門学校、私だけが私立高校で確かにお金の掛け方で言えば同等だと言えます。けれど今思えば、ろくに勉強もせず成績も1番下かそれより少し上くらいで努力もしないしバイトもしないし悪さばかりしていた私に掛けるお金が無いのは当たり前のことなのです。しっかりした兄弟たちと違って出来損ないの私に掛けたお金は無駄になってしまいます。そのことに気付いたのは社会人になってからでした。三十路手前になった今も結婚もせず実家暮らしな私に両親が何かを期待することはないのです。

家と会社の往復で毎日が過ぎていき熱中するようなこともないので、なんとなく日々が過ぎていくような生活を送っています。貯金することに目覚めたのもつい最近なので貯金額も少なければお給料も少ないです。そんな私が運命を変えるものと出会いました。

1年くらい前にクラウドソーシングを知り興味本位で始めました。最初の頃は気が向いたときにやっていたのですが、今は毎日やっています。学校の成績は悪かったけれど唯一成績がよかったのは国語で、学生時代は詩を書くなど文章を書くのが好きでした。口下手なので文章の中でだけなら自分が生き生きすることができたのです。今は本職で工事で働いているのでクラウドソーシングにかけれる時間はたかがしれていますが、その限られた時間でやるのが楽しいです。1日2時間?3時間くらいしかできませんが、それだけで満足していました。最近は仕事中にもクラウドソーシングのネタを探すようになってネタが見つかって書きたいと思っても仕事中では書くことができないのでもどかしい気持ちになることが増えてきました。イラストの学校を出た後輩が少し前に同じことを言っていて彼女は本格的にイラストの道へ進むため会社を辞める決断をしました。その話を思い出して自分自身に当て嵌めてみると、今の私は文章を書くことが楽しくて仕方ないです。始めたきっかけが興味本位だったとしても、今はそれが楽しくてストレス発散にもなっていてちゃんとしたスキルを身に付けたいとも思うようになりました。確かに小さいころは動物関係の仕事に就きたいと思っていたし今もどこか諦められない部分はあるのですが、「小さいころに抱いた夢を叶えたい」という気持ちだけで本当の夢ではないことに気付いたのです。夢を変えることはものすごく勇気がいるけど新たなことにチャレンジするのはいいことだと思って、今はプロライターとして食べていけるように頑張ろうと思っています。

プロライターと一口に言ってもその幅は広く、本当に自分が書きたいものが何なのか今の時点ではわかっていないのでクラウドソーシングでは「できそう」と思ったものに手当り次第手を付けています。その結果見えてきたのが、美容関係には弱いということです。元々が美容には全く興味がなく「美容ってなんのことを言うの?」というレベルです。自分が最低限行っているスキンケアの話しならできるけれど、興味のないものを勉強するのも苦痛なので私に美容関係は無理だとわかりました。地道ではあるけれど、できるできないを明確にすることで自分が何系のライターに向いてるのかが見えてくるので、まずはそこからやってみることにします。

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